スパゲティ・ボロネーゼ…この世に存在しなかった‼

■ イタリア北部の都市、ボローニャ。歴史だけでなく美食の街としても知られるが、ボローニャ市長が「スパゲティ・ボロネーゼ」はボローニャ料理ではないと告白し、衝撃を与えている。「メトロ」紙(電子版)が報じた。

ボローニャのヴァージニオ・メローラ市長はツイッターで「スパゲティ・ボロネーゼは世界的に有名ですが、そもそもスパゲティ・ボロネーゼなる料理は存在しません」と激白。その上で世界中に存在する偽スパゲティ・ボロネーゼの写真を送って欲しいとユーモアたっぷりに訴えた。
市長が偽ボロネーゼの写真投稿を呼び掛けているのは、同市で開催される食の祭典「FICOイータリーワールド」で展示するため。市長は英「テレグラフ」紙のインタビューに「注目を浴びること自体はハッピーだが」と前置きした上で「本来我々のものではないもので有名になるのは変な気分。ボローニャの伝統的で上質な美食にも目を向けて欲しい」と注文をつけた。
スパゲティ・ボロネーゼと呼んでいるミートソースがのった食べ物のソースは、ボローニャでは「ラグー(RAGU)」と呼ばれ、主にタリアテッレ(きしめんのような平パスタ)と共に提供される。また、ラグーはボロネーゼよりも肉の量が少なく、パスタの上にかけるのではなくパスタとソースをまんべんなく混ぜるのだという。
たまたまボローニャでラグーパスタを初めて食べた旅行者が、この料理を勝手にボロネーゼ(ボローニャ風)と吹聴、拡散、いつしか定着したのかもしれない。
スパゲティ・ナポリタンも横浜生まれでナポリには存在しないし、一体何を信じたらいいの? 美味しいから何でもいいけどね。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)