ブレグジットめぐり 70万人?がロンドン大行進!

■ 来年3月に予定されている英国のEU離脱(ブレグジット)。EUとの最終合意内容に対して国民投票の実施を求める行進(マーチ)が、20日ロンドンで行われ、この手の行進では最大規模の数十万人が参加した。BBCが報じている。

 

「People's Vote(人民による投票)」運動は、EUとの最終的なブレグジット合意内容について、国民投票を実施することを英国政府に求めたもの。ロンドン警視庁は正確な参加者数を発表していないが、主催者側によると推定70万人が参加したとされる。
 参加者を乗せた大型バス150台も英国全土からロンドンに集結。その中には英国最北端のスコットランド、オークニー諸島から駆け付けた人々もいた。予想を上回る参加者の多さに行進の開始が遅れたものの、若い有権者らに率いられ、パークレーンを出発。ピカデリー・サーカスなどを通過し、最終的には数十万人が議会前広場に到着した。広場周辺の通りまで人が溢れ出したが、行進自体は穏やかなものだったという。
 主要政党の代表者、著名人らが議会前広場で演説する中には行進を先導したロンドン市長サディク・カーンの姿も見られた。市長は「(国民投票で決まったブレグジットに対する)一般投票は非民主的で非愛国的だという人々は、実際にはその正反対だと気づくこと。これが何より大事だ。英国民の判断力を信頼すること。これほど民主的で英国的なことが、ほかにあるだろうか」と演説した。
 行進では手作りの看板や横断幕を持った人々が通りを埋め尽くし、歌や楽器、笛などが鳴り響いた。NHS職員や、政党、LGBTコミュニティ、犬に衣装を着せた人々などの団体参加者が見られるなか、子どもの将来を案じる若い家族も多く参加。2016年の国民投票では投票権がなかった若者らが、雇用機会の減少や、将来の留学への悪影響などを懸念し、行進に加わった一方で、高齢者の姿も多数見られた。
 2016年6月の国民投票では、離脱派51・89パーセント、残留派48・11パーセントという結果でEUからの離脱が決定している。一部の下院議員も2度目の国民投票を求め今回の行進に参加したが、テリーザ・メイ首相は投票実施の可能性はかねてから否定。2度目の国民投票の実施は、民主主義への信頼を害するとの声もあり、政府がデモ参加者の声に耳を傾けるかどうかが注目される。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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