

本展では、1990年代の初期作品から最新作までを網羅し、長年のクリエイティブ・パートナーとの共同作業の軌跡までを丁寧に辿ることができる。
受賞歴を持つ代表作が、デザイン画や実際の映画撮影で使用された衣装・小道具・パペットなどの展示とともに掘り下げられているだけでなく、監督の所蔵品から貸し出されたメモ、撮影の裏側や役者の素顔をとらえたポラロイドなど、個人的なアーカイブも惜しみなく公開されており、ファンにはたまらない内容となっている。
アンダーソン作品を観たことがなくても、特に我々日本人にとって見ていて楽しいのが、日本を題材にしたストップモーション・アニメ『犬ヶ島』のセットやパペットたち。精巧に作られたアンダーソン流のSF調日本の風景や、飄々とした表情を見せる登場人物と犬たちの造形美に心が踊る。




計算されつくしたデザインと奇想天外なストーリーが織り上げる『アンダーソン・ワールド』を、ぜひ会場で味わってみてはいかがだろうか。(文/ネイサン弘子)






Wes Anderson Afternoon Tea

ミュージアム内の「Design Kitchen」では、ウェス・アンダーソン作品にインスパイアされたアフタヌーンティー(£38.95)を提供中。『グランド・ブダペスト・ホテル』に登場するデザートが再現されている。
Wes Anderson: The Archives

2026年7月26日(日)まで
The Design Museum
224–238 Kensington High Street, W8 6AG
月~木 :午前10時~午後5時
金~日 :午前10時~午後6分
(土は午後8時まで)
チケット :大人 £19.69~、
6~15歳 £9.84~
https://designmuseum.org
週刊ジャーニー No.1423(2025年12月11日)掲載















