
英国内を旅し、数百年変わらない石畳の道を歩くとき、可憐なスノードロップの真っ白な花の絨毯が広がる森や、頭を垂れたブルーベルで群青色に染まった深い森を迷いながら散策するとき、そこに魔法使いや剣士、ゴブリンや妖精が現れるのではないかというような想像を掻き立てられることがある。この国がファンタジー小説大国であることが納得できるような風景だ。
本エキシビションでは、英国が誇るファンタジー小説をはじめ、遥か昔に誕生した異国の民話や伝承などを紹介し、作家らの無限の想像力から生まれた壮大でありながら緻密に作りまこれたビジョンを解説する。


大英図書館で開催されるエキシビションならではの貴重な初版本や古本はもちろんのこと、日本のマンガ本までが陳列されているだけでなく、「ロード・オブ・ザ・リング」の映画で魔法使いガンダルフが手にした杖、「オズの魔法使い」から生まれたミュージカル「ウィキッド」の舞台で使用された衣装なども見ものだ。




そして最も惹きつけられた展示のひとつが、言葉で織りなされた想像の世界を具現化したイラストの数々。ファンタジーや文学ファンらしい来場者たちも、本の挿絵や絵画を熱心に見ながら話し込む人が多く、皆一様に幻想の世界に没入しているようだ。
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そんな夢見心地の物語の世界を巡りつつ、ファンタジー小説は、正義や教訓、時には圧倒的な悪や無情さなど、現実世界を生き抜くための知恵を授けてくれることも思い出させてくれる。
帰りには、思わず手に取りたくなるような素敵なグッズが並ぶショップもお見逃しなく。
Fantasy: Realms of Imagination

2月25日(日) まで
British Library
96 Euston Road, NW1 2DB
月~金:
午前9時30分~午後4時45分(最終入場)
土日:
午前9時30分~午後3時45分(最終入場)
チケット:
大人£16、12~17歳£8、11歳以下無料
www.bl.uk
週刊ジャーニー No.1325(2024年1月18日)掲載















