
■年末年始を彩ったクリスマス・イルミネーションが灯りを消し、祭りの後の寂しさが漂うロンドンの街で、ひと際鮮やかな光を放つバタシー・パワーステーションのライト・フェスティバルがスタート。冬の夜空に映えるユニークなライト・インスタレーションをお楽しみあれ。3月5日(日)まで。 (写真/文・ネイサン弘子)
ETERNAL SUNDOWN by Mads Vegas, デンマーク


「永遠の日暮れ」と名付けられた光のインスタレーションは、2009年にコペンハーゲンで開催された「COP15気候サミット」で初公開されたもの。自然の日暮れとは対極的な蛍光灯の灯りが終末世界的な印象を与える。テムズ河の対岸から見ると水面に光が反射して美しさが際立つ。パワーステーション近くのチェルシー・ブリッジ(写真右)から対岸に渡ってみよう。
NEIGHBORHOOD by Sergey Kim, 米国

近代的なビル群を背景にしながらも、懐かしい気分にさせる洗濯物。白く輝く衣服の中には、トルコのワイドパンツ、ユダヤの伝統衣装、モロッコの民族衣装などが並び、街に混在する文化と民族を表現している。アーティストのセルゲイ・キムは、グローバル化が進んでいるにもかかわらず、人々はますます外国人を恐れるようになっていることを危惧し、洗濯物干しという日常的な光景に人々が共存しているイメージを表現することで、世界にポジティブなメッセージを送りたいと考えてたそう。
MY LIGHT IS YOUR LIGHT by Alaa Minawi, レバノン

6人の難民を表すモニュメントであり、家を追われたすべての人たちのためのものという。
END OVER ENDby Studio Vertigo, 英国

スタジオ・ヴァーティゴの名のもと、日常を一変させるようなデザインを提供するルーシー・マクドネルとスティーブン・ニュービーによる、おもちゃのスリンキーを題材にした楽しいオブジェ。
MOONBURNby Barstow Foundation, オランダ

壁に囲まれた場所ではなく、公共の場で誰もが感嘆するようなアート作品に情熱を注いでいるアーティスト集団による青い月は、ビルの正面に掲げられ、訪れる人を出迎えている。
BADSTOPby Atelier Haute Cuisine, ベルギー

2009年に設立されたデザイン集団「アトリエ・オート・キュイジーヌ」による水に浮くインスタレーション。一見すると戦車のようにも見えるこのオブジェ、知ればなるほど「バスタブの栓」。汚染された水を流さない、またはきれいな水を無駄にしないという、水の大切さを象徴し訴える。
週刊ジャーニー No.1275(2023年1月26日)掲載







