ロンドン東部に専門バーも登場! オレンジワイン

■ ロンドンで英国初の専門バーが登場したオレンジ・ワイン。赤、白、ロゼとは異なる輝きで人々を魅了するそのワインとは?

この数年でワイン通や自然派ワインを好む人々を中心に広がりを見せているオレンジ・ワイン。人気を高めているのは近年のことだが、実はワイン造りの長い歴史を誇るジョージア(グルジア)で古くから造られていたもの。1990年代以降にイタリアで造られたことで、他の国々でも注目を集めるようになったのだそう。
白ブドウの皮や種を取り除いて造られる白ワインや、黒ブドウの皮と種を残したまま造られる赤ワインに対し、オレンジワインは白ブドウの皮と種を残したまま発酵される。ゆえに、「白ブドウを使って赤ワインの製法で作られる」と表現され、皮を残すことからスキンコンタクト・ワインの名も持つ。
一般的に酸化防止剤などの使用が少なく、自然派ワインとして評価を高めていることも、近年支持を集めている要因のひとつとされる。
人気を反映してか、7月上旬にはロンドン東部ハックニーに英国初となる専門バー「Silver Lining」が登場。同店ではロックダウン以前からオレンジワインを取り扱っていたが、緩和以降に専門店として営業を再開した。ワインリストにはおよそ35銘柄のオレンジワインが並び、店内で楽しめるほか、ボトル販売も行っている。グラスでの提供は3種類で、そのうちのフランス産の発泡ワイン「Chateau Tour des Gendres Petillant Nature」(7ポンド)=上写真右=はアップルサイダーのような酸味が特徴的。一方、ジョージアのオーガニック・ワイン「Iago Chinuri」(8ポンド)=同左=は、すっきりとした口当たりながらも赤ワインのようなコクと渋みが感じられる。最初は慣れない感覚に戸惑ったが、飲み終える頃にはそのユニークなバランスに魅了されていた。

微発砲で飲みやすいスパークリング・ワイン「Chateau Tour des Gendres Petillant Naturel」。

スーパーマーケットなどでの取り扱いはまだ少ないが、ワイン専門店などで購入可能。専門家からは、「クセの強い食事にも合わせやすい」との声が上がっているので、一度試してみる?(文・西村千秋)

「Silver Lining」にディスプレイされたオレンジワイン。個性的なラベルデザインが印象的。

Silver Lining

13 Morning Lane, E9 6ND
www.silverlininge9.com

週刊ジャーニー No.1153(2020年9月3日)掲載