世界の美術館・博物館がこぞって投稿 美尻を探せ!

■ イングランド北部にあるヨークシャー博物館がロックダウン中の4月、ツイッター上で「キュレーター・バトル#CuratorBattle」を開始した。毎週異なるお題で、世界各地のキュレーターにアート作品のツイッター投稿を求めるもので、中でも賑わいを見せたテーマが「お尻」。キュレーターらが熱い(!?)戦いを繰り広げた。

「美尻対決」が勃発したのは6月26日。ヨークシャー博物館がツイッター上にキュレーター・バトルのテーマ「#BestMuseumBum」を発表すると、各館が「お尻」作品をこぞって投稿した。
このキュレーター・バトルは、英国で博物館が閉鎖されてから数週間が経った4月17日に、ヨークシャー博物館の「キュレーター対決の時間だよ! 全員集合!」の呼び掛けでスタート。「もっとも不気味なもの#CreepiestObject」「素晴らしきまがい物#FantasticFakes」「謎めいたオブジェ#MysteryObject」などのお題が出され、テーマに合わせて普段は脚光を浴びないような作品の写真がツイッター上に並んだ。
「#BestMuseumBum」に投稿された作品は、リアルに人体が表現された大理石の彫刻があったかと思えば、動物の可愛らしいお尻を撮影した写真、コミカルなイラストがあるなど、キュレーターらの視点が光るものばかり。浮世絵専門の美術館、太田記念美術館では、葛飾北斎が描いた力士の作品を投稿=写真下左。リーズの国立武器防具博物館は、ヘンリー8世が所有したとされる1520年と1540年の鎧の写真を投稿し、「20年でヘンリー8世のお尻がおよそ50センチ成長した」との解説が付けられた=同右。さらに、オランダのフリーダム博物館は、お尻の部分が針山(ピンクッション)になったヒトラーのオブジェを紹介し、人々の笑いを誘った。

太田記念美術館のツイッター(@ukiyoeota)より。
国立武器防具博物館のツイッター (@Royal_Armouries)より。

一方、博物館以外でも、ロンドンで活動するツアーガイドのひとりは、ハイド・パーク・コーナーに設置されている銅像の写真を投稿し、「博物館ではないけれど、これがロンドンいちのお尻!」とコメントした。
 ロックダウン緩和が進み、美術館・博物館が徐々に再オープンしている現在、次に訪れるときはちょっと恥ずかしいけど「お尻」視点で鑑賞してみる?(文・西村千秋)

週刊ジャーニー No.1148(2020年7月30日)掲載