出かけず家でアウトドア気分 ステイホームキャンプ

■ 多くの人が楽しい計画を立てていたであろうイースター・ホリデーが訪れたものの厳しい外出制限が続く中、一日の大半を家の中で過ごしながら、少しでもアウトドア気分を味わおうと、リビングルームで、庭で、ステイホーム・キャンプを満喫する人が増えている。
ネットに溢れる楽しそうな写真に触発され、早速挑戦してみた。

3月23日、英国全土で外出制限令が実行され、早3週間半が経過した。子供がいる多くの家庭では、親も子も慣れないホーム・スクーリングに手を焼き、宿題もネット必須、公園遊びもままならず、友達とのフェイスタイム・デビューを果たした子供たちのデジタル漬けの日々を心配している。
そんな中、あの手この手で子供たちを楽しませようと画策する親たちの間で、アウトドア・キャンプならぬステイホーム・キャンプが流行中。リビングや庭でキャンプをして、その様子を「#thevirtualcampsite」「#campingathome」などのハッシュタグでSNSに投稿し、アイディアや体験を共有し合っている。
英アウトドア・ブランド「Millets」は4月10日から13日に「#StayHomeCamp Easter Camping Weekend」キャンペーンを展開して自宅キャンプを推奨した。期間中「#stayhomecamp」をつけて同社をタグ付けし、自宅キャンプの写真をSNSにアップロードすると、抽選でテントなどのキャンプ用品が当たるお楽しみ企画に多くのインドア・キャンパーが参加した。
ほかにも多くのアウトドア関連の企業や団体が「Go Indoors」「Indoor Adventure」などと銘打ったインドア・キャンペーンを実施し、人々にステイホームを呼び掛けている。
筆者も昨年一式揃えたもののまだ一回しか使用していないテントを引っ張り出し、ステイホーム・キャンプに挑戦してみた。子供はもちろん大乗り気! 庭で一晩過ごしてみたかったが、昨今の治安悪化を考慮し、室内に2人用テントを設置。スカウトで学んだスキルを駆使し、テキパキとテントを設営する子供たちの姿に頼もしさを感じつつ、ランタンやクリスマス用のフェアリー・ライトでデコレーションを施し、キャンプ用チェアも出して雰囲気づくり。窓やガラスドアなど外が見える位置に面してテントの出入り口を設置できれば、よりアウトドア気分が高まる。
早速テントの中に入り寝転がってみると、これがなかなかのキャンプ気分。子供たちはテントの中に本やぬいぐるみを持ち込み大はしゃぎ。きっと彼らが成長した時に、今回の未曾有の出来事の中で味わったささやかな楽しみとして思い出すことだろう。そして、また近い将来に大自然の中でキャンプができるようになることを願いつつ、今しばらくステイホームで乗り切ろう。 (文/ネイサン弘子)

週刊ジャーニー No.1133(2020年4月16日)掲載