今回取り上げるのは「図書館」といっても、本を借りる場所ではなく、「モノ」専用のレンタルスペース。「Library of Things」と名付けられたこのサービスのウェブサイトには、「借りられるのに、どうして買うの?」の文字が踊り、改めて買うことの必要性について考えさせられる。
貸出商品は「アドベンチャー」「クリーニング」「ホスティング」「DIY」「ホビー」「ガーデニング」のカテゴリーに分かれ、40点ほどが並ぶ。品数が一番豊富なのは「DIY」で、のこぎり(1日1ポンド)や電動ドリル(1日7ポンド)、小型研磨機(1日7ポンド)など17種類。「ホスティング」のカテゴリーにあるワッフルメーカー(1日3ポンド)、マイク付きスピーカー(1日10ポンド)などは、ホーム・パーティーで活躍しそう!

このアイディアの魅力は、なんといっても買うよりも断然安くモノを使えること。また、所有しないので収納スペースが不要なのも魅力。同団体ではこれに加えて、無駄に消費しない分、環境に良いことや、社会とのつながりが得られることを挙げ、定期的にワークショップを開催。イベントを通じて地元の人が交流できる場を提供している。
「モノの図書館」というアイディアはそれほど真新しいものではなく、「シェアリング・エコノミー」の普及とともに、カナダ、ドイツではすでに展開されている。各国での動きを受け、ロンドンでは数年前にクリスタルパレスの住人がクラウドファンディングで1万ポンドを集め、この「Library of Things」をオープンした。以来、ロンドン市長や各企業、利用者らの支持を集めてじわじわ拡大、昨年末にはロッカーを使ったセルフサービスのシステムが導入された=写真下。

Crystal Palace Library of Things
39-41 Westow Hill, SE19 1TJ
www.libraryofthings.co.uk
週刊ジャーニー No.1124(2020年2月13日)掲載







