■夏の休暇旅行で問題となっているのが、ホテルのプールサイドでタオルを置いてサンベッドを確保する、いわゆる「夜明け前の場所取り(dawn dash)」。この問題への対策が、欧州のリゾート施設で広がっている。各メディアが報じた。

きっかけとなったのは、ギリシャのコス島で休暇を過ごしたドイツ人男性が、旅行会社を相手取った訴訟で約850ポンド(約17万円)の返金を勝ち取ったことだ。男性は2024年、家族旅行中に毎朝午前6時に起きてもサンベッドがすべてタオルで確保されており、子どもたちはタイルの上に寝転ぶしかなかったと主張。旅行会社は一部返金していたが、ドイツ、ハノーファーの裁判所は、ホテル側の運営体制が不十分だったとして追加の返金を命じた。裁判所は、旅行会社には宿泊客に対し、「適切な数のサンベッドを利用できる体制」を確保する責任があると判断した。男性は、この判決が旅行会社やホテルへの「警鐘」になるとの考えを示している。
こうした問題を受け、一部のリゾートホテルでは独自の対策を導入している。フランスの地中海沿岸では、1日に2回サイレンを鳴らし、利用者が不在だったサンベッドの荷物を回収するホテルもある。また、キプロスのプロタラスやパフォスのホテルでは、チェックイン時にサンベッドを宿泊客ごとに割り当て、滞在中は同じ場所を利用する方式を採用。希望すれば場所の変更も可能で、公平性の高い仕組みとして好評を得ている。
一方で、旅行者のあいだでは「真夜中に置かれたタオルをプールへ投げ込んだ人がいて、それ以来、場所取りがなくなった」といった体験談も聞かれるが、こうした行為はトラブルにつながる恐れがあり、推奨されていない。欧州の人気リゾートでは夏休みシーズンを迎え、サンベッドを巡る「争奪戦」も本格化する。ホテル側が、より公平な運営ルールを整備する動きが広がるよう期待したい。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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