■スペインのマドリード市警は「ローストダック」と称して鳩の肉を提供していた中華レストランに営業停止命令を出した。英各メディアが報じた。問題のレストランはスペインのマドリード南部ウセラ地区にあり、3月25日に抜き打ちで立ち入り検査が行われた際、重大な衛生規定違反が多数確認されたという。

店内にはラベル表示のない肉や魚介類が積まれており、キッチンではゴキブリが運動会。床にはネズミ捕りが仕掛けられ、羽をむしられた鳩の死骸が発見された。地元メディアによると、店内から腐敗した食品およそ300キロやロープに吊るされた肉も見つかったという。警察は公衆衛生に対する犯罪や動物虐待、消費者保護法違反の容疑で捜査を進めている。
スペインの新聞「エル・ムンド」はレストラン従業員が路上で鳩を捕まえ「蹴り殺していた」としており、立ち会った警察官は「店内は腐った魚介の臭いが充満していて、耐えがたい状態だった」と証言している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)