■パンデミック以降、最貧困層の子どもたちの学校欠席率が高まり、ほかの同級生たちに比べてかなり勉強面で遅れをとっていることが明らかになった。BBC(電子版)が伝えた。

教育政策研究所(EPI)とBBCがパンデミック後の生徒の成績について共同調査を実施したところ、現在、最貧困層と言われる所得が最低ラインの家庭の子どもたちの学力とその他の子どもたちの学力は、彼らが16歳になるまでに最大19ヵ月分もの差が出ている状態にあるという。
パンデミックは「登校」に対する考え方に深刻で深遠な変化をもたらし、今年度だけでも、イングランドの小学生の15%が少なくとも10日に1日は学校を欠席。パンデミック以前は約8%だった。長年にわたる取り組みの結果、最貧困層の生徒とその他の生徒との間の学力格差は縮小してきていたが、パンデミック以降は格差がさらに拡大している実情が明らかになった。EPIのナタリー・ペレラ氏は、無料の学校給食サービスを受けている最貧困層の子どもたちがなぜ学校に行くのに苦労しているのか、その理由を理解するためにも、さらなる研究が必要だと述べている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)