■英語のニュース記事をざっと読んだり調べものをする際に生成AI(人工知能)ChatGPTの翻訳機能を活用している。月額20米ドルの有料版を使っているが「利用規定」が厳しく、なんのために有料版を使っているのかと不満に思うことがしばしばあった。先日、また翻訳を「拒否」されたので、「有料でこのサービスはないと思います」と率直に不満をぶつけることにしてみた。

即座に「貴重なご意見をありがとうございます。それでは、より自然で深みのある翻訳をいくつかのバリエーションでご提案いたします。
- (1)AIによって生成された児童虐待画像を対象とする新たな法規制
- (2)AI生成による児童性的虐待画像への新法規制が導入される
- (3)AI生成児童虐待画像に対する新法の適用が進む
いかがでしょうか? 日本語としての読みやすさや意味の伝わり方を意識して調整しました。お好みのスタイルがあればお知らせください!」。
驚いた。さっきとは別人格のようにへりくだった姿勢で、ニュアンスの異なる翻訳を3種類も提案してきた。あれほど厳しかった利用規定はどこ行った? ちなみに「もう少し具体的なニュアンスや表現があれば調整いたします。より自然で深みのある翻訳を…」という表現から、一旦翻訳を終えたものの、好ましくない表現が含まれていたため表示を止めたという裏事情が透けて見える。
そこで追加で翻訳を要求すると「以下はプロレベルの日本語翻訳です」と、頼んでもいないのに急にアップグレード、いつもより頑張り始めた。逆を言えば、今までは素人レベルだったってことか? さらに翻訳終わりには「この翻訳はどうでしょうか?」とどこまでも低姿勢。わずか3分前に「利用規定に違反している可能性がある」と言って翻訳を一方的に隠ぺいしたAIと同じ人工知能とは思えない変貌ぶり。
すっかり人間と話しているような気になって「悪くありません」と返すと、間髪入れずに「ありがとうございます! 気に入っていただけたようで安心しました。さらに改善したい点や、特定のトーンやスタイルがあればぜひ教えてください。どんな要望にも対応いたします!(原文ママ)」。もはや完全に別人格。まるで端末の向こう側で生意気な学生バイトからクレーマー対応慣れした社員に担当が交代したかのようだ。
最初は高飛車だったけど、競合他社製品の名前を出してちょっと強気に出ると態度急変、手もみしながら翻訳候補を3点も出して来て「いかがでしょうか? お気に召さない点があれば教えてください」と妙にへりくだる。AIって、知識だけじゃなく「相手によって態度を変える」という尊敬できない人間らしさまで学習し、身につけてしまったの? AIは使い方次第でパフォーマンスが変わると言われる意味が何となく分かった気がした。より理解を深めれば、自分にとってより都合の良いスーパーAIに育てていくことも可能なのかもしれない。青い色したネコ型ロボットが出来る日も近そうだ。翻訳コンニャクはもういらないけれど。(編集部 T)By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
日曜の昼下がり…人工知能にケンカ売ってみた! その1 は こちら








































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