チェダー大量盗難…チーズはどこへ?意外な密輸先は、この国か? その2

■ 今年10月、ロンドンで卸売価格30万ポンド相当の高級チェダーチーズが盗まれる事件があった。また、イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノ協会は、2年間で約540万ポンド相当のチーズが盗まれたと発表した。こうして盗まれたチーズはどこへ運ばれるのか。BBCのダン・サラディノ氏の記事を一部抜粋する。
その1はこちら

グローバル食料安全保障研究所の創設者クリス・エリオット教授はロシア国内のブラックマーケットに関し「ベラルーシやジョージア経由でヨーロッパの国境を越えるルートがある」と語る。続けて「多くのロシア人はロシア国内で生産されたチーズの品質が外国製品に及ばないと感じており、高級チーズの需要は根強い」と説明。また個人商店がブラックマーケットのチーズ販売店となっているケースも報告されている。

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エリオット教授は「制裁破りの食品流通が可能なのは汚職が関与している。金額が大きいため役人や国境警備員も買収され得る。商品はデジタルネットワーク上で売買されている」と指摘している。ロシアでチーズ製造講習を長年行ってきたポール・トーマス氏は制裁が強化された後にモスクワを訪れた際、禁止されたチーズが店頭に堂々と並べられているのを目撃したという。「本物のイタリア産パルミジャーノ・レッジャーノやフランス産ロックフォールが、すべて正真ラベル付きで豊富に置かれていた」と語る。

一方で「これはロシアだけの問題ではない」と指摘。例えば中東の各地でも密輸は見られ、特定チーズの模倣品を作ることも一般的だという。また米国ではフランスの伝統的ブリ・ド・モーやモンドールといった生乳製品のブラックマーケットが存在するとされている。専門家は「今回盗まれたチェダーチーズの解決は難しいかもしれない。チーズは2年近く保管できるため、数ヵ月後に市場に再び現れる可能性もある」と話している。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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