英国ETAってなに？１月８日以降の渡英に注意！よくある質問その２

■来年１月８日以降、日本のパスポート所有者が英国を訪れる場合、事前に申請する必要があるETA。現在、編集部が知り得た範囲で「英国ETA」を分かりやすく解説する。
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ETAがないと入国を拒否される？

拒否される可能性が高い。ETAがなければ旅客輸送会社（飛行機、船、列車など）を使って英国に渡航することが出来ない。ETA申請の決定を待っている人も同様。英政府は事前旅客情報（API）を使って個人の渡航許可を審査し、航空会社等に通知する。輸送業者は個人を英国に入国させる前に、その個人が適切な渡航許可書類を所持しているかどうかを確認することが可能。航空会社、船会社、鉄道はETAを持つ旅行者にのみ搭乗を許可できる。ETAなしに意図的に英国に渡航した旅行者は刑事責任を問われる場合がある。

英国居住のビザを持っている場合も必要？

必要ない。すでにレジデンツビザ（永住権）や労働許可証、ワーキングホリデービザ所有者や移民資格所有者にETAは必要ない。ただし英国ビザ・移民局（UKVI）はETAと並行し2024年を通して電子ビザ（eVisa）への移行を進めている。面倒でも今のうちにeVisaへの切り替えを済ませておいた方が良さそうだ。

ETAがあっても入国審査はある？

ある。ETAは英国への渡航許可を与えるもので入国する権利を与えるものではない。言い換えると、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドへの入国を保証するものではない。従ってETAを持つ個人もボーダー（国境）で入国審査と身分証明書チェックの対象となる。電子ゲート（eGate）がある場所ではそれを通過するか、係官のいるカウンターで審査を受ける必要がある。

申請方法は？

ETAはオンラインでのみ申請可能。申請者はビザオフィス等に出頭する必要もない。また、他人のETAを申請することも可能。両親または保護者は子どもに代わって申請することができる。友人や第三者が代理で申請することも可能。申請のプロセスは完全にデジタル化されている。旅行者は申請書に記入し、セキュリティ関連の質問に答え、オンラインで申請料金を支払う。申請が完了すれば確認メールが届く。通常は申請から数分以内に承認され、ETAを受け取ることができるが、特別なケースでは決定までに72時間から3日かかる場合もあると言われている。

申請に必要なものは？

英国のETAを申請するには、日本の有効なバイオメトリックパスポート、最近の高画質デジタルパスポート写真、有効な電子メールアドレス、クレジットカードやデビットカードなどの電子決済用カードが必要。また、勤務先情報、自宅住所、連絡先などを提供する必要がある。過去の犯罪歴や出入国歴、反社会的団体との関わりなどセキュリティ関連の質問にも正直に答えなければならない。ETAでは個人の渡航情報や、滞在に関する経済力証明は求められない。

新しいパスポートを取得した場合、ETAはどうなる？

パスポートにリンクされているETAは、新しいパスポートを取得した時点で無効になる。新しいパスポートの詳細と共に新たにETAを申請する必要がある。パスポートが盗まれたり紛失したりした場合、直ちに日本国領事館等に報告し新しいパスポートを入手する手続きをしなければならない。新しいパスポートを取得したら新たに英国ETAを申請する必要がある。

申請にはいくらかかる？

英国のETA申請は１件につき10ポンド。申請時にオンラインで支払う。クレジットカードまたはデビットカードの番号、カード名義、有効期限、ＣＶＶコードが必要。アップルペイとグーグルペイも使える。申請が却下されても払い戻しはない。

二重国籍を持っている。両方のパスポートにETAは必要？

どちらか一方のパスポートだけで申請できる。承認されたデジタル渡航許可証は申請に使用したパスポートにリンクされる。従って英国に渡航する際に持参するパスポートがETAを申請したものであることを確認する必要がある。また、両方のパスポートでETAを申請することも可能。申請料は２冊分払う必要がある。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)