■ 北ロンドンでベーカリーを経営する女性が、Z世代の応募者が送って来た履歴書に書かれていた驚きの内容を「TikTok」で明かしたところ、大きな反響を呼んだ。デイリー・メール紙(電子版)が報じた。
Z世代とは、1990年代半ばから2010年代前半(1996~2012年と断定する説もあり)に生まれた世代で、「デジタルネイティブ」と呼ばれるほど、デジタル技術に慣れ親しんで育った世代とされている。ゼッター・リクルートメントのウルスラ・コールマン代表は「Z世代は就業経験ゼロなのに以前の世代よりも仕事に高い期待を持っている。彼らは在宅勤務と高い給料を期待する傾向がある。中には何を思ったのか、新卒の子が(経験と実績が必要な)シニアポジションに応募して来ることがある。実務経験を積むことなく『夢の仕事』が与えられると期待しているようだ」と語る。
コールマンさんによると、Z世代の中には仕事に就くよりも旅行に行くことを望む人が多いという。しかし彼らが帰国すると、「経験がない上に年齢だけいっちゃっているため、雇う側にとっては魅力的ではなくなっている。さらに現在では高校教育だけで際立つことは難しい。今では学位を持っていることは普通のこと。実際の経験や学位と並行して学生時代に何をやってきたかがもっと重要になっている」と説明する。さらに「人々の働く意欲が確実に変化して来ている。多くのZ世代が在宅勤務を望んでいるのを目にする。在宅勤務がいい、毎日オフィスに行きたくない、もっと給料が欲しいと言う新卒が多い。以前には見られなかった光景だ」と語った。
最後にコールマンさんは「経験を積むことが他の応募者との差をつけるための最良の方法であり、応募方法も重要だ。直接電話をかけたり、面接のためにオフィスを訪れたりすることが雇用主に強い印象を与える。大学でのクラブやサークルへの参加も、チームプレイヤーとしてのスキルをアピールする手段になる」とアドバイスしている。Z世代は英国も日本と一緒。こういう子たちと、今後はどうやって付き合っていったらいいの?By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)