■ 今から約3700年前に象牙製の櫛に刻まれたカナン語の文章が、初めて解読された。「メトロ」紙(電子版)が報じた。
カナン語は、イスラエル人に征服される前にカナンに住んでいたセム族が使っていた言語。17文字と7つの単語からなるこの文字は、古代アルファベットの完全かつ最古のサンプルとして知られる。解読された文字には「この牙が頭とヒゲのシラミを根絶しますように」と書かれていた。
象牙の櫛はエルサレム・ヘブライ大学などの研究チームにより2017年に発掘されていたが、文字が非常に浅く掘られていたため、今年までその存在に気づかなかったという。研究者たちは今回の発見を「人類の執筆能力史を調べる上で画期的な発見だ」と称賛している。シラミ、根絶できたのかな。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)