
■An apple a day keeps the doctor away.(1日1個のリンゴは医者を遠ざける)。これはウェールズ由来のことわざ。それほどリンゴは昔から身体に良いとされてきた食べ物界のスターだが、そのリンゴ、本当に健康に貢献することが分かって来た。英メディアが報じた。
リンゴはベリー類、ぶどう、茶と共に毎日摂取すると心臓の健康を守る。科学者は今、人々に1日リンゴ1個、ベリー類少々、そして2杯の茶を摂取するよう推奨している。この組み合わせにはフラバン3オール(フラバノール)と呼ばれる心臓に良い生物活性物質約500ミリグラムが含まれている。研究者たちの多角的な調査の結果、赤ワインやダークチョコレートにも含まれるこの物質が血圧、コレステロール、血糖値を改善させると結論付けられた。
英レディング大学栄養学のガンター・クーンル博士は「データはフラバン3オールが健康を促進させることを示している」と話す。現状では、必須ビタミンやミネラル、たんぱく質や脂質、糖分の欠乏を防ぐことに重点が置かれている。しかし、食事の推奨事項には欠乏を防ぐと同時に、健康を促進させる物質の摂取を推奨する必要があると主張している。数々の研究データが健康を維持し、病を防ぐフラバン3オールの利点を裏付けているという。
クーンル博士は「サプリで摂取するより、食品や飲料として摂取する方がより効果的だ」と話している。ちなみに、紅茶よりも緑茶の方がフラバン3オールの含有量が若干多いとされる。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)