6日間のホテル隔離生活 関空到着後(その2)

 

■デルタ株感染者の大幅増加を受け、日本政府は水際対策を強化。英国からの入国者には6日間の隔離生活が義務付けられるようになっているのはご承知の通りだが、果たして同じ空間から一歩も外に出ることのできない生活とはどういうものか―。率直な感想を引き続きお伝えしたい。

日本の納税者のお金で我々の隔離生活は賄われるので、不平を言っては申し訳ないと頭では分かっているものの、日航ホテルとアパホテルでは、環境レベルが違い過ぎた…。やはりアパホテルの狭さは聞きしに勝るものだったのだ。しかし、とにかく少しでも快適に、前向きに過ごすべく努めるしかない。

《換気》窓は少し開けられるが、梅雨時の湿気の多い外の空気を室内に入れるメリットはなく、隔離期間中、開けたのはほんの数時間というところ。あとは締め切って過ごすしかなかった。

《制約》6泊7日のあいだ、禁煙・禁酒が求められる(アルコール摂取により、正確な健康状態の確認が困難となるため、とのこと)。

《ベッドメーキング》当然、自分でするしかない。リネン類は隔離3日が終わった時点で、「追加」が配布された。

《お弁当》合計18食=写真。3月の帰国時に隔離滞在した日航ホテルでの食事より、数段おいしかったことは大きな救い。12食目までは、毎回異なるメニューだったのも立派。

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《エクササイズ》これは食事とならぶ最大の関心事といえるかも。アパホテルのバスルームは1段高い場所に設置されている。この段差を利用して「踏み台昇降」を25回、最初は1日に2セット、慣れてきてからは4セットするようにした。さらに、部屋内でジョギングやエア縄跳びも試したが、意外に良い運動になったのがスキップ。ジョギングより短時間で息があがったので、運動量が多かったということだろう。いずれも心が明るくなる曲を聴きながら励むのがお薦め。

《差し入れ》スティック・コーヒー、紅茶、スープ類は自分で十分用意していたが、これらとお弁当だけではさすがに偏ってくる。大阪勤務の妹が、3日目の夜、ヨーグルトと果物(バナナ)、お菓子などを差し入れてくれた。これは本当にありがたかった。向かいのビルの前で手を振る妹に、感謝をこめて筆者も大きく手を振った。なお、差し入れについては生ものとアルコールは禁止。また、英国からのお土産を、外部の人に渡してもらうことも不可。

《PCRテスト》関空到着時、3日目、最終日の6日目の計3回。これらすべてで陰性なら、晴れて「出所」できる!

『巌窟王』(がんくつおう)の主人公は無実の罪で10年余りも獄中生活を送ったという。それに比べれば上げ膳据え膳の6泊7日などラクなはず…と、自分を励ましながら過ごしたが、予想以上に精神的に落ち込んだ。今後しばらくは6日間隔離の措置が続く可能性がある。少しでも楽しい動画やドラマ・映画を見て、心を前向きにして過ごすしかないと思われる。ご健闘を祈るばかりだ。

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By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)