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【新型コロナ】ロンドンでは日本人も差別の対象⁉

■中国国家衛生健康委員会は4日、新型コロナウイルスの感染者が中国本土で2万438人、そのうち死者は425人になったと発表。感染者は、前日から3235人増加した。新型肺炎の感染拡大に歯止めがかからない状態が続いている。

1月31日(金)、本紙記者2人(共に日本人)は取材のためウエストエンドのパスタ専門店を訪れた。EU離脱まで数時間ということもあり、ロンドンの繁華街は大変な賑わいぶりだった。予約を一切取らない店で、20分ほど待たされた後、ようやくテーブルに案内された。

メニューに目を通していると、空いた隣のテーブルに若い男女のカップルが案内されてきた。女性はすぐに席に着いたが、男性は一向に座ろうとせず、しばらく店内を見渡していた。そのうち女性に小声で立つよう促したかと思うと、店員が困惑するのも構わず、遠くに空きテーブルを見つけて移って行った。男性は、明らかに私たちの顔を見て困惑、動揺していた。

その日、英国で初の新型コロナウイルス感染者が出たという報道があった。私たち2人は中国人と間違われ、警戒されたのではないかと思う。悪気はないのだろうし、自衛する権利は誰にでもある。ただ、やるせなかった。

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2月2日付の読売新聞(電子版)に、衝撃的な記事が掲載された。北米やヨーロッパでコロナウイルスの感染拡大によるアジア人への差別的な言動が広がっているという。米アリゾナ州立大ではアジア系の学生らとの接触を避ける動きが拡大している。授業の休講や情報公開を求めたオンライン上の嘆願書には2万人を超える署名が集まった。さらにイタリアのラ・レプッブリカ紙は、ローマにあるサンタチェチーリア音楽院の学長が日本人を含む東洋人へのレッスンを当面の間取り止める方針を示したと報じた。「東洋人(中国、日本、韓国など)には医師の診察を受けさせ、医師の許可が出れば登校を認める」というメールを160人の教員に送ったとされる。

9・11以降、テロと一切関係のない無垢なアラブやイスラム系の人々にすら、世間は警戒の目を向けた。世界は再び理性を失いつつある。不条理な差別を受ける側は、一体どう行動すればいいのだろう。東洋一丸となって事態を収束させる必要に迫られつつあるのかもしれない。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)