
■ ついつい頑張りすぎて、気づけば長時間労働の慢性化…。そんな人をドキっとさせる研究結果が報告された。米国の心臓病に関する研究機関「American Heart Association」が発行する「Stroke」に掲載された研究レポートによると、長時間労働を長い間続けている人は、脳卒中(stroke)になるリスクが高くなるという。BBC他が伝えた。
フランスのオーンジェイ大学とフランス国立保健医学研究所(French National Institute of Health and Medical Research)の研究者らが、14万3000人を対象にした「年齢」「喫煙」「労働時間」のデータを分析。1日の労働時間が10時間を上回る日が年間で50日を超えた人を「長時間労働者」と定義したところ、対象者の3分の1の人が長時間労働をしており、その1割が長時間労働を10年以上続けていることが分かった。さらに全体的に1224人が脳卒中になっていることがわかったとされる。
効率よく働くこと
同研究レポートで、研究者らは「長時間労働者は脳卒中のリスクが(長時間労働の習慣がない人に比べて)29%高くなり、10年以上続けている人は45%高くなる」と指摘。なかでも、研究を主導したアレクシス・デスカーシャ博士が「意外だった」話すのは「年齢」に関して。「長時間労働10年と脳卒中の関連性は、50歳以下の人に顕著に見られる。これは想定外の結果だった。この発見をさらに深めるための研究が必要だ」とし、「臨床医として、私は患者たちにより効率よく働くよう今後アドバイスするつもりだし、自分もそれに従うつもりだ」と付け加えている。
今回の調査は、理由よりも数をもとに研究が進められたものだが、別の研究では、シフト制などの不規則な労働時間、深夜労働、仕事に関するストレスを抱えている人に比べて、自分のビジネスを持つ人やCEO、マネジャーらは、長時間労働の影響が少ないとみられることがわかっている。
ただ一方で、脳卒中予防を呼びかける英国の団体「Stroke Association」は、長時間労働の影響を妨げる手立ては数多くあるとの見解を示している。同団体の研究員リチャード・フランシス博士は、「長時間労働をしたとしても、脳卒中のリスクを抑えるためにできることはたくさんある」と指摘。「健康的な食生活、運動の時間を見つけること、禁煙、適度な睡眠は、健康づくりに大きな影響を及ぼす」と話していることも伝えられた。
英国人の労働時間は週平均42時間とされ、39時間のフランス、イタリア、ベルギー、37時間のデンマークと比べても数値が高い。さらに長い労働時間であることが想像される日本人は、健康生活について改めて考える必要があるかもしれない。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
























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