犬の『誘拐』が英国で多発!1日5頭が被害に

英国人は犬好きで知られ、まさに家族の一員(あるいはそれ以上に大切な存在)として愛情を注いでいる姿をしばしばみかける。犬の犬種や血統へのこだわりの強い人も少なくないが、犬市場の活況を背景に、犬が盗まれる事件が多発している。警察の発表によると、1日あたり約5件の「犬泥棒」が報告されており、その数は今後も増加が予想されている。「デイリー・メール」紙が伝えた。

犬の『誘拐』事件については警察に通報されていないケースも多く、実際の件数はこの2倍以上と推測される。また、通報があったうち、飼い主の元に戻ってきた犬は5頭あたり1頭しかいないことも明らかになった。
トレンドに乗った犬種は1頭1000ポンド以上で売れることから、これが違法繁殖や盗難事件の増加を招いている。
ペット保険を専門とする「Direct Line Pet Insurance」によれば、『誘拐』事件の被害にあう件数が多い犬種はスタッフォードシャー・ブル・テリア、チワワ、ジャック・ラッセル・テリアなど。また、最近、ねらわれう傾向が強まっているのがフレンチ・ブルドッグやパグなどだという。
盗まれる場所は、23%が庭で最多。11%が室内から、同じく11%が散歩中であることも判明した。中には、犬だけを目当てに家に押し入る事件も起こっているとされている。
盗まれた犬を飼い主に返す活動を展開している慈善団体「DogLost」は、直接売るためだけでなく、違法繁殖に使用するための『誘拐』も頻発しているとし、強い懸念を寄せている。ただ、庭から犬がいなくなった場合、飼い主は犬が逃げたのではなく、盗まれたということを証明するのが難しく、飼い主は通報をあきらめがちであることも指摘された。
「DogLost」は、「施錠をしっかりし、家の防犯対策を強化することが大切」とし、「特に血統書付きの犬を買っている場合は、高値がつくため狙われやすい。盗難が起きてしまったらすぐに警察に知らせること」と注意を呼びかけている。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)