西ロンドンのノース・ケンジントンにある24階建ての集合住宅「グレンフェル・タワーGrenfell Tower」で大火災が起こってから1ヵ月余り。少なくとも80人が犠牲になり、そのうち身元確認が完了したのは34人にすぎない。様々な検証が行われる一方、被災者への支援が迅速に行われているとは言えないことを「デイリー・メール」紙が報じた。
グレンフェル・タワーには火災発生時、最大600人がいたとする説もあったが、ロンドン警視庁のその後の調べで、住民、訪問者を含め、350人だったとする見方が強まっている。このうち、自力で脱出したり救出されたりして255人の無事が確認された。14人はフラットを離れていたと説明されており、計算上、最終的な差は81。
ロンドン警視庁の発表する、犠牲者数80とほぼ同じだが、果たして、本当にもともと350人だったのか―。もっと多くの人が犠牲になったのではないか―。
現在、身元確認が完了しているのが半数にも達していない現状が、この疑惑を強めている。ロンドン警視庁では、2001年9月11日に起こった米同時多発テロ事件のあと、ニューヨークで犠牲者の発見と身元確定の作業に従事した専門家の助言を仰ぐなど、1人でも多く犠牲者を特定すべく動いている。しかし、炎の勢いは強く、最高で摂氏1000度まで温度が上がったと見られており、遺体の損傷が著しいため、作業は困難を極めている模様だ。
今回の大惨事に対して、多くの義援金が寄せられ、現時点で約2000万ポンドに上っていることが明らかになった。しかし、被災者にどのように分配されるべきか、具体的に詰めるのに時間がかかっており、16人に計80万ポンドが支給されるにとどまっている。より迅速な対応が望まれるが、道のりは遠いといわざるを得ないようだ。
























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