世界で名の知れた日本のアニメ監督といえば、これまでスタジオジブリの宮崎駿監督の一強だったが、近年「次世代のアニメ監督」が頭角を表してきた。これを「日本の新しいアニメ黄金期」として、「ガーディアン」紙が紹介している。
2013年、宮﨑駿監督が引退を表明した。現在、それを撤回し長編新作の制作を手がけていることが発表された。宮崎監督は日本アニメ界の『神様』的存在であり、今もそれは変わらない。
アニメ界という巨大な森の中心にスタジオジブリ、そして宮崎監督がいたが、その足元から少しずつ芽が育ってきた。重労働で低賃金という悪環境にもかかわらず、アニメ業界の森は驚くべきスピードで育ち始めている。
これを象徴するのが、2016年の大ヒット作、新海誠監督による『君の名は。』だ。同作はジブリ作品とは全く違う作風で、学生の恋愛をベースに、SF、性別の入れ替わり、自然災害といった要素が盛り込まれている。空間の表現も太陽光の強い光の反射や色彩のグラデーションを多用しており、ジブリの手描きの表現とはかなり異なる。
東日本大震災の後、観客の捉え方も変化したと同紙は指摘する。『君の名は。』は震災後の日本人の琴線に触れたのだ。
一方、『君の名は。』を差し置いて様々なアニメ映画賞を獲得したのは、片渕須直監督による『この世界の片隅に』。これは、広島に住む18歳の少女が第二次世界大戦に巻き込まれていく様子を描いた作品。
史実に忠実な歴史的物語がアニメ化されたことは、大きな反響を呼んだ。片渕監督は「アニメだからといって、自動的にファミリー映画や子供向けと捉えるのはナンセンス。アニメは数ある手法の一つというだけ」と語った。
























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