ロンドンのスピーカーズ・コーナーといえば、ハイド・パークの北東のすみ(マーブル・アーチ寄り)で、主として毎週日曜日の午前中に自主『演説会』が行われる場所のこと。一度に複数の演説が繰り広げられることもあり、演説者は、聴衆から見えやすいように、そして自分の演説に耳を傾けてもらえるようにと、演台やイス、ミニはしごなどに乗って大声を張り上げるのが慣習となっていた。この演台として、「せっけん箱」(soap box=昔は木箱だった)が用いられるのが伝統だったが、このほど、木箱をはじめとする演台やミニはしごなどの使用が禁じられたことを「デイリー・メール」紙が伝えた。
約150年の歴史を誇り、過去にはカール・マルクスや婦人参政権運動の活動家たちも熱弁をふるったことで知られるスピーカーズ・コーナーだが、ロンドン警視庁では、「危険回避」のため、演台の使用を禁止することにしたと説明。話し手が落ちてケガをしないようにするため、というのが表向きの理由と見られるが、実際には、テロへの懸念から、人垣を作りたくないというのが本音のようだ。
しかし、今まで150年にわたって認められてきた演台の使用を、ここにきて禁じる措置をとったロンドン警視庁には批判が殺到。「世も末だ」「テロにひるんではならない」といった声がきかれている。
一方、ロンドン警視庁では、「スピーカーズ・コーナーで演説、討論、議論が引き続き行われるよう、全面的にサポートする」と話している。
























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