英国銀行によると、現在、英国人のクレジットカード負債額は過去11年で最も急激な増加を見せており、危険な域に達しつつあるという。「デイリー・メール」紙が報じた。
今年の2月だけでも、5億6200万ポンド、1日あたり2000万ポンド分がクレジットカードで支払われたことが判明。過去12ヵ月で負債額は9・3%上昇し、2006年2月からの統計では過去最高の上昇率となった。
現状が、英国が金融危機に陥ったときの状況に酷似していると「エコノミックス&ビジネス・リサーチ・センター」の経済学者、ジャック・コーイ氏は指摘。英国銀行も、負債額の大幅な増加は、自国経済にとって深刻なリスクになると強い懸念を示している。
英国銀行が発表した、クレジットカード、個人的な借金、車のローンなどによる英国民の負債(住宅ローンは含まず)の総額は、この2月に1960億ポンドを記録。全体の負債額もこの1年で10・5%アップしており、日々の生活のために借金をしなければならない人の増加が問題視されている。
背景には、低金利が借り入れ利率を下げていること、ペナルティが厳しくないことなどが、借金を利用する人のハードルを下げている考えられている。クレジットカード会社は顧客を集めるため過度ともいえる競争に走っており、例えばクレジットカードの『乗り換え』を行う場合、最大40ヵ月までは利子なしの貸付サービスを提供している。しかしこのサービスが、借金に対する罪悪感を薄れさせ、さらなる借金を招く結果になっていると批判する声も出ている。また、利子なしのサービス期間終了後には、高い金利が待っていることも忘れてはならない。
高額負債に苦しむ人を支援する慈善団体「StepChange Debt Charity」は昨年1年で60万人から相談が寄せられたこと公表。平均的な負債額は増えており、この8年で1万3900ポンドから1万4251ポンドとなっている。
手をこまねいていられる状況でないことは明らかで、借り入れ条件や、各銀行が顧客の借りられる額を見直すなど、具体的な対応策が早急に取られるよう求められている。
























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