日本だけでなく、英国でも自殺の問題が暗い影を落としている。英国の大学で、精神的苦痛を理由に自殺する学生が増加しているという。「メトロ」紙が報じた。
昨年1年間で134人の大学生の自殺が報告されているが、これは「氷山の一角」だとバッキンガム大学副学長のアンソニー・セルドン氏は懸念を示す。
同氏は「中学・高校で適切な指導を行っておらず、精神的な準備が不十分なまま大学に入った結果、試験や課題のストレスに苦しむ学生が少なくない」と分析。教育の場で、精神安定剤を処方する以外の方法でそうした学生を救うために尽力しなければならないことを強調した。実際、自身も学生向けの「健康と幸福」のための講義を導入している。
さらに、「教育者の役目のひとつは『適応力を持たせること』であり、学生がいかに多くのA*(良い成績)をとるかということよりも重要」なことであると付け加えた。
公式発表された統計では、2014年の大学生の自殺者は130人で、2007年の75人と比較すると2倍近くに増加。また英国内100以上の大学を対象にした調査では、実に29%の学生が専門機関にかかることが推奨されるレベルの心理的ストレスを抱えている実情が明らかになった。
精神状態は睡眠不足、栄養不足、運動不足、アルコールの過剰摂取などによって悪化すると指摘されている。また、ソーシャルメディアが発達し、オンラインでコミュニケーションをとる機会が増えるにつれ、それと比例するかのように孤独を感じる人が増えているとされ、こうした社会的背景も関連していると見られている。日に2時間以上オンラインでコミュニケーションをとると、社会的に孤独を感じる可能性は2倍に高まるという報告も出ている。
大学生の自殺の増加には、いくつもの要因が重なっており、多角的な対策が求められている。
























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