2008年以降、終わる気配のない不況に、EU離脱の不安が重なり、元気があるとはいいがたい英国社会で、低所得世帯の貯
蓄額が大幅な減少を見せていると「デイリー・メール」紙が報じている。
大手保険会社「Aviva」が発表した調査報告によれば、低所得層と高所得層の経済格差はさらに広がってきており、月に1500
ポンド未満の収入しかない世帯の貯蓄額は平均95ポンドという額になったことが判明。前年の136ポンドから大幅に減少したこと
が指摘された。
一方、月に5001ポンド以上の収入がある高所得世帯の平均貯蓄額は6万2885ポンドで、前年の5万208ポンドより増加し
ている。
年金用の掛け金を除く貯蓄額の全体平均は3134ポンドで、昨夏の4426ポンドから大きく減少したことも報じられている。
地域別に見ると、平均で3000ポンドを超えているのはロンドン、ウェールズ、南東イングランドの3地域のみ。このうちロンドンが最も
高く、平均で1万3300ポンドだが、ロンドン在住者には他の地域よりも収入が高い人の割合が多く、また生活費が高いため、も
しもに備えて貯蓄を多めに備える傾向があるという。
これに対し、ウェールズは4167ポンドで、南東イングランドは3196ポンドだった。逆に最も平均貯蓄額が低かったのが西ミッドラン
ドで、1700ポンド。2000ポンドを切ったのはこの地域のみであった。
全体の43%の世帯が、向こう3ヵ月で最も懸念されることの一つとして、生活必需品の値上がりを挙げており、昨夏の36%から割
合が増加した。
調査元の「Aviva」は、「低所得層と高所得層の貯蓄額の格差はますます広がっている」とし、「インフレが加速していくにしたがっ
て、生活必需品の高騰を心配する人が増えるのは当然のこと」と説明。「貯蓄を増やせずインフレが進めば、多くの世帯が危機に
陥る」と強い懸念を示している。
























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