オンラインデートは今や出会いの手段として広く浸透しているが、簡単に不特定多数の人と出会えることで、犯罪が横行する温床ともなっている。「BBC」が伝えるところによると、2016年に英国で報告されたオンラインデートを通じた詐欺行為は約3900件。損害金額は3900万ポンドにも上ったという。
こうした詐欺行為は「ロマンス詐欺」とも呼ばれ、中には30万ポンド以上の大金を騙し取られた女性もいる。47歳のシングルマザーであるナンシーさん(仮名)は、北ヨークシャーで会社を経営している。
2015年に離婚した後、新たな出会いを求めて大手デートサイト「Match.com」に登録した。そこで出会ったのが、マルチェロと名乗る、マンチェスター出身の魅力的なイタリア人男性だった。サイトでの数回のやり取りの後、彼はすぐに個人的にメッセージを交換しようと持ちかけた。2人はすぐに打ち解け、朝から晩までメッセージをやり取りするようになった。
当時彼はトルコでビジネスをしており、英国に戻る際にナンシーさんと会う約束をした。6週間後、彼は英国に戻る前に強盗にあい、従業員に賃金を払えなくなってしまったこと、また息子が入院中で手術が必要であると打ち明けてきた。ナンシーさんは気が進まなかったが、3160ポンドの仕送りをしたという。
「そこから彼は急に図々しくなった」とナンシーさんは回想する。医療費、食費、賃貸費、トルコから出るための税金など、あらゆる理由でナンシーさんに無心をしてきたという。「もちろんいい気はしなかったけれど、大金を払い続けて後には引けなくなってしまった。希望を持ち続けて彼のことを信じようとした」と当時の心境を語ったナンシーさんは、最終的に30万~35万ポンドを失った。
Match.com側は、「日頃から、安全のためにやり取りはサイトを通じて行うことを呼びかけている。不審な動きがあった場合カスタマーチームが特定する」とコメントしている。
なお、別の調査では、被害者の39%は男性で、女性よりも高額の被害にあう傾向があるとされている。
























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