TVシェフ、ジェームズ・マーティン降板のもう一つの理由

BBC1の人気料理番組『サタデーキッチン』の司会を10年間勤めながら昨年春、突然降板して全英の主婦を嘆かせたTVシェフのジェームズ・マーティン氏（44、写真／レシピ本より）が１日（水）、itvの朝の番組『グッドモーニングブリテン』に出演し、蓄積した疲労が原因とされた理由とは別に、マーティン氏に降板を決断させたある出来事の一幕を語った。
マーティン氏によると今から１年と少し前、ステージ上で一緒に談笑していたファンの男性がマーティン氏の目の前で突然倒れ、その場で息を引き取ったのだという。「その男性の死がこの10年の間に私がやってきた全てのことを振り返るきっかけを与えてくれた。毎週金曜日と土曜日にはテレビの収録があるため前日は午後９時にベッドに入り、翌朝は3時に起きてスタジオに駆けつける。昨年は１年を通して完全に休めたのはわずか４日。その前年も５日間だけ。こういった生活は改めなければならない。彼の死は決して他人事ではなかった。それが私が番組を去ったもう一つの理由だ」と語った。（「デイリー・メール」電子版より）