「トイレで水に流せる」と謳っているウェットティッシュが、実は水では分解されず下水道を詰まらせる原因になっているとして問題視されている。「デイリー・メール」紙が伝えた。
ウェットティッシュは化粧を落としたり、乳幼児の体を拭いたり、吹き掃除をしたりしたあとにトイレに流されることが多い。英国の水道会社を代表する団体「Water UK」によると、こうしたウェットティッシュのほとんどは水中で分解されないため、海洋汚染などの環境問題も引き起こしているとし、例え「トイレで水に流せる」とパッケージにあっても、トイレではなくゴミ箱に捨てるよう強く呼びかけている。
使用済みのウェットティッシュをトイレに流すと、油脂を吸い取り、また他のウェットティッシュとあわさって下水道内で、「fatberg」(icebergは氷山のこと。その油版)と揶揄される、巨大な油の塊となり下水道を詰まらせてしまうと説明されている。
ウェットティッシュは、我々の暮らしの必需品となっており、5億ポンドもの巨大市場を形成するに至っているが、この下水道問題に8800万ポンドもの大金が費やされる事態となっている。
例えば、イングランド南部の水道会社「Southern Water」によると、ケント県のみで昨年2000トンものウェットティッシュが下水道に流されたという。また、海洋保全協会からは、英国の海岸線に流れ着いたウェットティッシュが、2014年と比べると50%という大幅な増加を見せていることも報告されている。
スキンケア製品に含まれる、プラスチック粒子のマイクロビーズは、長年にわたって海を汚染するとしてその悪影響が問題視され、近々政府により規制が設けられる見込みとなっているが、ウェットティッシュに関しても規制を求める声があがりつつある。
「Water UK」では、商品の品質管理を行う「取引基準委員会」に、消費者の誤解を招かぬよう、ウェットティッシュの販売元に対し、「トイレには流さないこと」と訴える言葉をはっきりと目立つようにパッケージに記すことを要求する文書を提出した。
環境汚染問題は世界的な課題だが、身近なところから着手するのが肝要。まずはウェットティッシュをトイレに流すのをやめることから始めたい。
























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