NHS(英国民健康医療サービス)の病院で働く看護師、救急隊員といった一部のスタッフの収入の低さが問題になっている。消費者金融や、貧しい人のために寄付された食品を分配する「フードバンク」まで利用せざるを得ないほど生活に困窮する人もいることが明らかになった。「メトロ」紙が伝えた。
このほど、NHSの組合が職員2万1000人を対象に行った調査では、10%が「ペイデイローン」と呼ばれる、高金利の消費者金融サービスを過去1年の間で利用したことがあると答え、3分の2は1年前より自分の経済状況が悪化したと回答した。
また、持ち物を質屋に入れたり、家族や友人に援助を頼んだりしたことがあると答えた人もいた。
NHSの職員の給与については、今後4年間、年に1%ずつしか上げないとする政府の取り決めが、低給与のスタッフを直撃していると報告されている。たとえば、看護師の公式の賃金水準は年間1万9217ポンド以上となっているが、一番低い収入の職員は年俸が1万5251ポンドにとどまっているとされている。
年俸が1万8000ポンド以下の収入の職員は、「カウンシル・タックスは3・99%上がり、年金も国民保険料も上がったのに、給料は1%しか上らず、どうやってこれで暮らしていけというのか」と窮状を訴えている。
8割のNHS職員が離職を考えたことがあるとも答えており、給与の低さが職員のモチベーションの低下につながっていることは明白。組合は「これはショッキングな結果。政府は今すぐNHS職員の給与を上げるよう政策を変更すべき」と、衝撃的な調査結果に不快感をあらわにしている。
保健省は「NHS職員は大変よく働いてくれている」とねぎらいの言葉を送る一方で、「この経済状況では、困難な決断を下すしかなかった」と低い給与引き上げ率について理解を求めている。
























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