英国国教会に代表されるように、英国はキリスト教国だと考えるのが一般的だが、実際のところは、英国人の宗教離れが間違いなく進んでいることが分かったという。
宗教と社会学を専門とするリンダ・ウッドヘッド教授が、白人の英国人を対象にした2015年の調査で、「特定の宗教に属さない」と答えた人は46%で、「キリスト教である」と回答した44%を上回るという結果が出た。
近年継続して行われてきた調査からは「急速な宗教離れ」が英国に起きていることが伺える。「無宗教」の人の割合は2013年には37%、2014年は42%で、年々確実に増えていることになる。
どの世代についても「無宗教」と答える人が増えているが、特に40歳以下の世代では、「無宗教」が「キリスト教徒」の2倍を記録。ただし、これが60歳以上の世代となると真逆の統計となる。
この現象について、同教授は「人々が宗教に関心がなくなってきただけでなく、教会が社会から離れた存在になってきたことも一因。昔は英国人であれば英国国教会に属するという認識が普通であったのが、今は自分が無宗教だと考える人が増加している」と分析。
また、ロンドン南部にあるセント・メアリーズ・カトリック大学の別の調査でも、やはり無宗教の人が48・5%で、キリスト教信者(英国国教会、カトリック、その他の教派を含む)の43・8%を超えた。ちなみに、ヒンディー教やイスラム教、ユダヤ教などのその他の宗教が残りの7・7%を占める。
この後者の調査を行ったスティーヴン・ブリヴァント氏によると、教会側は新しい信徒の獲得に苦戦しており、新しく入信するのは他のキリスト教派からの「鞍替え」が多いという。特に若い世代の宗教離れが著しく、定期的に礼拝に出席する人の数は30年間減り続けていると、懸念が示されている。
日本人は無宗教だとよく言われるが、かつては「プロテスタント(キリスト教の新教徒)」の代表的存在だった英国でも、価値観の多様化にブレーキをかけるのは難しいようだ。
























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