長い間、「stiff upper lip」=「(くちびるをかみしめて)感情を表に出さない、我慢する」のが英国人の美徳とされてきたが、今日ではそれに変化が見られることを「デイリー・メール」紙が伝えた。
テレビ局「NBC Universal」が2000人の英国人を対象に行った調査によると、現代の英国人男性は、父親世代に比べて3倍の割合で公で泣くことが多いのだという。人の前で涙を流すのは人生で平均14回、人のいないところで泣くのは1年に30回、1年以内に泣いた人は10人に4人の割合だったことが判明。
特に感動的なテレビ番組や映画を見て涙を流したと回答した人は約9割に上る。一方、父親世代は泣くのは生涯で5回、家族の死など重大な状況のみに限られていた。
調査を率いた心理学者のドナ・ドーソン氏は、現代の男性は父親世代ほど、公の場で感情を抑えなければならないというプレッシャーを感じることが少なくなっていると分析。特にテレビ番組や映画は、純粋な感情を引き出すきっかけとなりやすく、日常生活で起こるような罪悪感や後悔、混乱、怒りといった別の感情が混じることが少ないため、涙になりやすいと指摘した。
テレビや映画以外にも、13%は自分が応援するスポーツ・チームが負けた際に泣き、時には大事な試合に勝利しても泣くことがあると答えた。さらに4分の1は自分に対して卑屈になって泣き、5分の1は悲しいニュースを見て泣くことがあると回答したという。
ドーソン氏は「公で泣くという行為について社会が寛容になったとはいえ、多くの人が泣くのを見られるとからかわれるのではないかと思っている」と付け加えている。実際、男性の半数以上は涙が浮かんだときに「目に何かが入った」と言い訳をしているという。3分の1はあくびでごまかし、5分の1は疲れているからと弁明。
一方、女性は公の場で泣く割合は男性より少なく、10人に8人は「人前より一人で泣くほうが多い」と答えたものの(男性の場合は10人に6人)、泣く機会は年間62回と男性の2倍、涙を流す平均の長さは4分37秒とこれも男性の2倍という結果となった。特に女性は愛する人に傷つけられた時に泣くことが多いことが明らかになったが、その一方で10人に4人は動物が苦しんでいるのを見た時に泣くとも回答した。
























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