風光明媚なことで知られる湖水地方。湖や滝が多いだけでなく、イングランドにしてはかなり高い山々もあることから、多くの登山者でにぎわうが、死亡事故が昨年3倍にも急増していることが発表された。「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。
遭難救助隊では、2014年は11件だった死亡者が2015年には30件に増えたことにショックを隠しきれないという。
湖水地方の捜索・山間救助隊の代表リチャード・ウォレン氏は、死亡事故以外でも、救助隊への遭難要請は474件から535件へと13%増加したことも明らかにした。
テレビ番組などでアウトドアのアクティビティに触発され、挑戦を思いたった登山者には、「自撮り棒(selfie stick)」は持っていてもきちんとした装備なしに山に入る人が少なくないと同氏は嘆いている。
「運動靴にショートパンツ、Tシャツなどの軽装備で自撮り棒は持っているものの、リュックサックすら持たずに登山を行う無謀な人が増えている。何か予期せぬアクシデントが起きたり、天候が変わったりしたときに対する備えを何もしていない悪い例と言える」と、同氏は話す。
自撮り棒を持つために片手が塞がってしまうのも問題だろう。
以前も、自撮り棒を持った観光客だらけで英国人が呆れているというニュースを紹介したが、登山の場合は命にかかわることもある。自撮り写真よりも大切なものについて、もっと真剣になる必要があるといえるだろう。

















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