3/4 安全面での不備、未熟なスタッフ、違法運営…ロンドンの託児所 相次ぐ閉鎖

 英国では夫婦共働きが一般的で、その分託児所や保育所の活用率も高い。しかし、近年ロンドンでは他の地域とくらべて特に多くの託児施設が相次いで閉鎖を余儀なくされているという。「イブニング・スタンダード」紙が報じた。
 英国では、各教育機関は、教育監査局「オフステッド(Ofsted)」に登録した上で運営することが法で定められている。また、オフステッドは定期的に教育機関を見回っている。そうした監査の結果、多くの託児所が設備やスタッフの質など安全面での問題を抱えていたり、オフステッドに未登録で違法で運営したりしていることが判明、閉鎖を命じられるケースも少なくない。
 昨年、ロンドンで33軒もの託児所が閉鎖。これは他の地域、例えば南東イングランドの9軒、南西イングランドの3軒と比べると圧倒的に多い。ロンドンには人口が集中している分、託児所も他地域より多いとはいえ、懸念される数字であることは事実。ロンドンでの一番最近の事例は、マスウェル・ヒルにあるモンテッソーリ保育園で、年間託児費用は1万5400ポンドという高額施設だったが、十分な資格を有していない職員がいるとして、昨年9月に閉鎖された。また23年間運営されてきた、ハイゲートの姉妹園も閉鎖している。
 オフステッドのロンドン支部長であるマイク・シェリダン氏は、保護者に対し、使用する託児所がオフステッドに登録されているかを確かめ、もしされていなければオフステッド報告するか、警察や地方自治体に報告するように呼びかけている。
 同氏は「託児所の閉鎖は誰にとっても気の重いこと」とした上で、「それでも子どもたちの安全を守るために必要な場合がある」と説明。さらに、ロンドンの託児所閉鎖数が多い根本的理由を調査したいと述べる一方、ロンドンの託児所すべての質が劣悪であるわけではないと強調。「ロンドンにも素晴らしい託児所がいくつもある。しかしながら、そうでない施設があるのも確か。不適切な運営をしている施設を見つけるために、日々我々は懸命に活動中」だと話している。

 

 

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