イングランド北部リーズのホルベックで開始された、売春地帯に対する新たな政策が住民の怒りを呼んでいる。それは、売春地帯での違法行為に対する逮捕や警告を夜7時で終了するというもの。つまり、夜7時から朝7時までは違法行為をしたとしても逮捕されない状態となるためだ。「デイリー・メール」紙が報じた。
英国では、売春婦という職業自体は違法ではないが、路上で客を誘う、車を停めて売春婦を探す、売春のための場所を所有する、売春婦の斡旋などは違法。また、客側が気づいていようがいまいが、第3者の手引きによって、性行為に対価を払うことも犯罪とみなされる。
ホルベックにある「売春エリア」で採用される政策は英国の自治体によるものとしては初。もともと売春関係のトラブルの多いこの地区では、3週間前にも21歳の売春婦が殺される事件があったばかり。
今回の政策によって、売春婦が、例えば身の危険を感じた場合、警察に通報することが容易になるとリーズの自治体は説明。性産業従事者の安全を守ることにつながり、地域の連帯強化を促進させると主張している。議員のマーク・ドブソン氏は、この策は「普遍的ではない」としながらも「実用的なアプローチである」と形容。だが、警察の「見て見ぬふり」は、「合法化された売春ビジネス」を作りだすとして、周辺にオフィスを構える企業や住民からは強い非難と困惑の声が上がっている。
昨年9月に同地区にオフィスを購入したばかりのグレッグ・アダムズさんは、「私の知る限り、自治体と警察は売春行為に対して見て見ぬふりをし、法を破っている」と憤慨。また同じエリアの印刷会社に勤めるトニー・カルマンソンさんは「自治体はこの策が成功だと言っているが、賛成している人に一人も会ったことがない」と厳しい口調で述べている。
警察と自治体が「違法行為を取り締まらないことを公式に決定」した、今回の政策。今後この地区はどうなっていくのか、注意深く経過を追う必要があるだろう。

















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