11/26 「当選詐欺」被害者、最も多いのは一人暮らしの老人…平均年齢は74歳

 「おめでとうございます、◯◯◯万ポンドが当たりました」という文面のスパムメールや手紙を受け取ったことのある人は少なくないだろう。賞品、賞金が「当たった」と告知し、手付金や契約金を搾取する形の詐欺犯罪だ。また賞金を振り込むための口座番号を求めてくることもある。この場合は、その口座に勝手に大金を振り込み、法外な利子と適当な理由をつけて返還を要求したり、暗証番号を入手して預金を盗み取ったりするなど、多数の人が被害にあっているとされている。

 こうした手口自体は新しいものではないが、英国でも未だに被害にあう人が後を絶たない。消費者が直面する商取引にからむ問題に取り組む組織「National Trading Standard」(NTS)の発表によると、この手の詐欺犯罪は複数のグループによって行われており、彼らの間では「騙しやすいカモ」である人物のリストが出回っているという。

 当選詐欺を含む、同様の詐欺による被害者の平均年齢は74歳、平均被害額は1200ポンドであることが判明。「騙しやすいカモ」のリストに掲載されているのは約20万人で、多くが一人暮らしの老人と分析されている。

さらに正確にみてみると、今年の4月までの1年間での被害者数は1万843人に及び、被害額の平均は1184ポンド、総額は1300万ポンドにもなる。

 しかしNTSでは、実際の被害件数は統計のさらに数倍に上ると見ている。当選詐欺のみだけでも、実際の被害者は380万人、被害額は6000万ポンドと推定される。

 被害者の1人、障害者のアラン・ボウアーさん(80)は、そうした詐欺により計5万5000ポンドの被害にあった。リストには実に22年間載り続けており、数えきれないほどの詐欺電話や手紙が届いていたという。差出人は英国だけでなく、その他ヨーロッパの国々、タイ、フィジー、米国、オーストラリアからのものもあったという。

 詐欺は時代と共にあの手この手で被害者を増やそうとする。一人暮らしの高齢者のもとを定期的に訪れる体制を作るなど、社会全体での支援対策を急進する必要があると言えるだろう。

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