素敵な家に立派な庭、車庫には高級車、どうやら隣人は裕福らしい…ついつい自分も見栄をはってリフォームをしたり高額な車に買い換えたりと無理をする人もいるかもしれない。そこまでいかずとも、近所の人と自分の生活レベルを比べてしまうのはよくあることだが、それが健康に害を及ぼすという。「デイリー・メール」紙が伝えた。
このほど15万人を対象に、血圧と自身の「豊かさ」、そして隣人の「豊かさ」を比較し、相関関係を探る調査がシンガポールで行われた。
同調査では、「豊かさ」を比較するにあたって、収入よりも車や装飾品など人が羨むようなものをどれだけ所有しているかに着目したという。
一般に、血圧は、身長、体重、仕事上のストレスのほか、様々な事柄の影響を受ける。調査によると、自分より裕福な隣人を持つ人は、30歳頃からそれに対してストレスを感じるようになり、55歳までには、心臓発作などを引き起こしかねない危険なレベルの高血圧になる恐れがあるという。特に、豊かさが自分の倍以上である隣人を持つ人は、隣人が自分と同程度の生活水準である人と比べると、高血圧に悩む確率が20%高まるという結果がでた。
しかし、調査に携わった研究者のハイ・グエン氏は「50歳後半から60代にかけて、多くの人が自分の成し遂げたことについて思いを馳せるようになる」と説明。特に退職する頃の年代は、自分が何を持っていて何を持っていないかをはっきりと認識し、それにともなって隣人と比較するのをやめるようになり、この他人との比較による血圧上昇は見られなくなると指摘している。
他人と比較した豊かさではなく、自分にとって何が大切かを考えることが、精神と肉体どちらの健康も維持する鍵となりそうだ。

















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