10/28 チョコ、ドライフルーツ、鎮痛剤…毎年1万匹の犬が家庭内で中毒に

 英国では犬を散歩させる人の姿を良く見かける。休暇旅行にも同伴するケースは珍しくなく、また、離婚の際にはどちらが引き取るかで争いになるなど、英国では飼い犬は家族の一員という思いがことのほか強いといえそうだ。しかし、その裏で毎年1万匹以上の犬が家庭内で中毒になっているという事実が明らかになった。「デイリー・メール」紙が伝えた。

 犬の慈善団体「The Kennel Club」とペットの中毒についての調査機関「Veterinary Poisons Information Service」の調査で、2010年から14年にかけて食中毒にかかった犬は5万6000匹にもおよび、そのうち470匹が命を落としていたことが判明。落命した中には、世界最大規模のドッグショー「Crufts」で賞を受賞したイングリッシュ・セッターの「ジャガー」も含まれていたという。

 日常生活の中で、中毒の原因となりうるものは多々あり、それとは知らずに飼い主が与える事例も後を絶たない。主なものは以下の通り。

●ぶどう(種なしも含む)、レーズン…腎臓障害を引き起こす。ドライフルーツが最も危険。

●チョコレート…嘔吐、下痢、心臓障害を引き起こす。ダーク・チョコレートには特に注意が必要。

●チューイングガム…肝臓障害を引き起こす。たとえ1パックでも命にかかわることがある。

●玉ねぎ、にんにく、長ネギ…赤血球にダメージを与え、深刻な貧血の原因となる。

●電子タバコ…心臓にダメージを与える。

●洗濯洗剤…肺を傷つける嘔吐を引き起こす。

●パラセタモールやイブプロフェンなどの鎮痛剤…腎臓・肝臓障害を起こす。

 中毒の原因で最も割合が高いのは、誤って食べてしまう鎮痛剤で、その次にネズミ用の毒の餌、チョコレートが続く。「The Kennel Club」は、「もし思い当たりがあったら、飼い犬が一見元気そうでもすぐに獣医に連れて行くこと」と注意喚起している。中毒症状は数日経ってから現れることもあるためという。

 ペットを愛するあまり、ついつい自分たちの食べ物を分け与えてしまったり甘やかしたりしてしまいがちだが、それで彼らを命の危険に晒してしまったのでは元も子もない。飼い主の意識を向上させるための働きかけが必要と専門家らは訴えている。

 

 

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