9/22 命にかかわる摂食障害に苦しむ患者が増加

世界の先進国で健康食ブームはますます拡大。英国でもさらなる高まりが指摘されており、例えば有機栽培野菜の売上は4月から7月の3ヵ月で10%も増加していることが報告されている。しかし、「身体に良いもの」にこだわる余り、一部の食品しか食べることができなくなる摂食障害となり、それが命に関わるケースもあるとして警鐘が鳴らされている。「デイリー・メール」紙が伝えた。

例えば、近頃問題となっているのは、生の食物だけを食べる「ローフード・ダイエット」。こうしたダイエットから摂食障害となってしまう人は、食べる量や物について自ら厳しいルールを作り出し、それに執着する傾向が強いと説明されている。そのルールは身体にいいはずだと信じ込み、栄養失調になってしまうまで極端に食べ物を制限してしまうようになるという。こうした、過度のこだわりが招く摂食障害は「orthorexia nervosa(オルトレキシア)」と呼ばれ、1997年に米国のスティーヴン・ブラットマン博士が命名した。

この摂食障害の元患者であったニューカッスル出身のTV司会者、キャリー・アームストロングさんは、食事制限への執着から、歩けなくなるほど衰弱した経験を持つ。「食事制限のためにまず肉を絶ち、ヴィーガン(卵すら食べない完全菜食主義者)へと移行したものの、思ったような結果が得られず、ローフード・ダイエットに切り替えた。さらにフルーツのみの食事をするようになり、最終的にオーガニックのメロンしか食べられなくなった」と話す。「体重は38キロになり、歯はボロボロ、髪の毛が抜け落ちるようになった」と振り返っている。

オルトレキシアは、強迫性障害とも関係があると言われ、患者はほとんどの時間を食事の計画、何を買うか、何を食べるかを考えることに費やしてしまう。頭の中は食べ物の誘惑と、その誘惑に打ち勝つことで一杯になり、ちょっとした過ちで自責の念に駆られるようになる。そして自分の中のルールを守れた時は自尊心が高まり、自分よりだらしない食生活をしている他人と比べて自身を特別視するようになるという。

専門家らは、健康食に過度にこだわるのは危険だと呼びかけている。

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