フランスのカレーから、英国への不法入国を試みる密航者が急増し、移民問題がますます深刻になっている。最近では、こうした密航者が原因で生鮮食品が大量に廃棄されていることがわかった。「デイリー・メール」紙が伝えた。
フランスのカレーから英国まで青果食品を輸入する大型ローリーの荷台に不法入国者が隠れていた場合、『食品汚染』が懸念されるとして廃棄処分とすることが義務付けられており、今年に入ってから月に200万ポンド分もの野菜や果物が捨てられているという。
青果輸入業者からなる「Fresh Produce Consortium」のトップ、ナイジェル・ジェニー氏は、同団体加盟者のあいだで今年に入って廃棄処分となった商品の量は1000万ポンドに及ぶと発表。「新鮮な野菜や果物は、袋詰めされていない状態で運ばれるのが一般的。その状況で荷台に密航者が乗っていた場合、汚染のリスクは高いと判断せざるを得ない」と嘆いている。
この問題が解決されなければ、いずれは野菜、果物の供給は不足し、値上がりも予想されるという。
密航者の急増による移民問題の深刻化をうけ、内務大臣テリーザ・メイ氏は緊急会議を開き、英仏海峡トンネルのフランス側の入り口、すなわちカレーのターミナル駅に2マイル(約3・2キロメートル)にわたってフェンスを設置することを決定した。密航者が、海峡をわたる「ユーロ・トンネル」(車両専用の列車)への『乗車』待ちで並ぶ大型ローリーの荷台に乗り込むのを防止することが目的。ロンドン五輪の際に使われた高さ9フィート(約2・8メートル)のフェンスが再利用されると説明されている。ただ、設置完了は7月末の見込みで、それまでの期間、英仏当局と密航者の激しいせめぎあいが繰り広げられると見られている。

















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