健康に良いと信じ、オンラインで母乳を購入する人が増加していることに対し、深刻な健康上の被害を引き起こす恐れがあると医師たちが警鐘を鳴らしている。「デイリー・メール」紙が伝えた。
母乳が乳児にとって栄養価が高いことは周知の事実。しかし、大人にとっても健康や免疫機能を向上させる効果があると信じきっている人が少なくなく、その人気は特にジム愛好者や慢性的な病気を抱える人の間で高まるばかりだという。
しかしロンドン大学、クイーン・メアリー・カレッジのサラ・スティール医師率いる専門家たちは、販売されている母乳は殺菌されていないため、大量の細菌が含まれているばかりか、こうした母乳の摂取により、B型・C型肝炎、HIVや梅毒などに感染する恐れがあると強い懸念を表明。また、同医師は、「Royal Society of Medicine」紙で、オンラインでの母乳購入が安全ではないことを明確にするよう監督機関に要求している。
母乳は1パイント(568ミリリットル)50ポンド以上という高額で販売され、ウェブサイトから注文すると、鮮度の良い状態か冷凍された状態で発送されるのが一般的。効能として、免疫機能向上や筋肉増強、身体の回復を早めることなどが謳われているが、医師たちは、こうした謳い文句を裏付ける科学的証拠はないとしている。
臨床試験でも、人間の母乳は牛乳よりも含まれるたんぱく質が少なく、他の健康上の効能は認められなかったと報告されているという。スティール医師は、「オンラインでの母乳購入は、自分の身体を細菌やウイルス、汚染物質に晒すことになる」と警告している。

















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