もともとは平和のため、今日では主として国際社会で生き抜くための一大経済圏を確立する目的で、ヨーロッパ各国が協力を誓い、運営されているEU(欧州連合)。事情も習慣も異なる国々の『寄せ集め所帯』であるだけに、足並みを揃えるのは容易なことではない。本部の置かれているブリュッセルから、数多くの規定や指示が各国に通達され、それに従って法律を作ることを強いられるのが実情だ。しかし、英国で作られる法律の3分の2がEUがらみであることが指摘され、物議をかもしている。「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
それぞれの国の事情をくんでいては、きりがない。ブリュッセルからは、強引に、時には不条理と思えるような通達が次々に送られてくる。そして、EUの一員であることを選んだ英国に、今のところ、こうしたEUがらみの規定や指示を無視することは認められない。
EUとの関係の見直しを提唱する活動グループ「Business for Britain」が調べたところ、英国において、EUがらみで作られた法律は全体の64・7%にも及ぶことが分かったという。そのうちわけは、EUが定めた法を、英国でも法律として取り入れたものが59・3%、EUの指示にもとづき、英国で作られた法律が5・4%となった。
「Business for Britain」では、いくらEUの一員としてとどまるためとはいえ、これは行き過ぎだと遺憾の念を表明。英国で作られる法律は、英国民のためにあるべきだと持論を展開している。
これに対して、経済界のトップたちがメンバーとして名を連ねる「Business for New Europe」では、「3分の2」という数にのみ目を奪われてはならないと反論。EU加盟国に向けて輸出を行う場合、EUの規定や指示に従わざるをえず、EUがらみの法律の数々は、EU内でビジネスを行う際の助けとなっていると説明している。

















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