多くのユダヤ人口を抱える英国で、「Anti-Semitism(反ユダヤ主義)」により、ユダヤ人が犯罪被害に合う件数が増加、記録的な数に達していることを「デイリー・メール」紙が報じた。
昨年1年間に発生した反ユダヤ主義による憎悪犯罪(hate crime)は1168件に上り、初めて1000件を超えたとする統計記録が発表された。2013年の535件の倍以上という増加ぶりに強い懸念が示されている。
英国内の反ユダヤ主義活動を監視する団体「Community Security Trust」(CST)によると、次のような事件が報告されているという。
▲ロンドンで、ユダヤ人を罵る言葉を発する人物に、ユダヤ人がガラス瓶と野球バットで襲われた。▲エディンバラでユダヤ人の女子生徒が、同じ学校の生徒から「ユダヤ人にガスをかけろ」と言われ、顔にデオドラントスプレー(制汗・消臭剤)を吹きつけられた。▲ロンドンのコーシャー・レストラン(ユダヤ教の決まりに従って調理された料理を供する店)に2人組の男が押し入り、食事客を恫喝、「ハイル、アドルフ・ヒトラー(アドルフ・ヒトラー万歳)」と叫んだ。
CSTによると、ユダヤ人に対する憎悪犯罪が増加した大きな理由として、イスラエル、パレスチナ情勢の悪化を挙げており、特にイスラエルがガザ地区への攻撃を開始した昨年7月以降に急激に犯罪件数が増えたと説明している。
またCSTは、今年1月にフランス・パリで発生し、4人が死亡したユダヤ食品店での人質事件を挙げ、「今後このような類似事件が発生しないよう、十分に警戒する必要がある」と呼びかけている。

















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