2/9 ロンドンの鉄道工事現場からザクザクと出てきたものは…コレ!

西はバークシャーのレディングやヒースロー空港から、東はエセックス県のシェンフィールド、アビー・ウッドまで、ロンドンを文字通り「横断=クロス」する鉄道路線の「クロスレール」。現在、開業に向けて建設工事が進められているが、ある建設現場から3000体もの人骨が見つかったという。「メトロ」紙が報じた=写真(「メトロ」紙より)。

途中駅となるリヴァプール・ストリート駅付近は、中世のペスト大流行を機に一大埋葬地が設けられた場所で、数多くの人が葬られた場所として知られている。その中には次のような人々も含まれているという。

ジョン・ラム博士:レイプと黒魔術の罪に問われたものの強力な政治家の後ろ盾のおかげで刑が執行されなかった。1628年、一部の怒れる民衆が暴徒化、ロンドンの劇場の外で『石打ち刑』に処され、絶命。

アンブローズ・ニコラス卿:1575年当時のロンドン市長。非国教徒による暴動で死亡したと、「英国海軍の父」と呼ばれる官僚サミュエル・ピープスの日記(1661年)に記されている。

「クロスレール」の主任考古学者、ジェイ・カーヴァー氏は「発見された人骨はイングランド内戦、その後に続く王政復古や産業革命の揺籃期、すなわち、シェークスピアが活躍した時代、ペストの流行やロンドン大火を経験した人々のもの」とし、「この発掘調査はロンドンの歴史の中でももっとも混沌に満ちた時代を紐解く重要な調査になる」とコメントしている。

ちなみに、「クロスレール」の建設現場全体で40ヵ所以上の場所から1万点を超える歴史的埋蔵物がすでに発掘されたという。

見つかった人骨は調査の後、改めて別の場所に埋葬される予定とされている。 

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