ロンドンの老舗レストランの代表格で文豪チャールズ・ディケンズやコナン・ドイルも愛した「シンプソンズ・イン・ザ・ストランド」(以下略=シンプソンズ)=写真(「デイリー・テレグラフ」紙より)=が存続の危機にあることを、「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
「シンプソンズ」は貸し店舗で、その大家は高級老舗ホテルの「サヴォイホテル」だが、同ホテルの代理人が明らかにしたところによると、売却・譲渡を選択肢に含む交渉の最中にあるという。高級料理店グループがテナントを引き継ぐか、有名シェフが「シンプソンズ」の再生を担うか、様々なケースが考えられ、「シンプソンズ」の名前が存続するかどうかは、後に入る新しいテナント次第と報じられている。
「シンプソンズが『ウェザースプーン』(全国展開の大衆的なパブ・チェーン)や『オール・バー・ワン』(カクテル・ワインバーの全国チェーン)になることはない」と、新規テナント探しを手伝う不動産開発の大手「デイヴィス・コファー・リヨンズ」の広報担当者は見通しを述べてはいるものの、「シンプソンズ」の看板が下ろされないとは限らないのが現状という。
1828年に開業した「シンプソンズ」は当初、チェスクラブ兼とコーヒーハウスとして経営され、その名前が冠されたのは1848年のこと。ケータリング業務を請け負っていた業者、ジョン・シンプソンの名前からとられたと説明されている。
作家コナン・ドイルも常連客で、「シャーロック・ホームズの事件簿:高名の依頼人」にもホームズとワトソンが打ち合わせを行う場所として登場する。
また、チェスクラブが前身だったこともあり、世界中の有名チェス・プレイヤーが集う場所としても一時は名を馳せた。
ヴィクトリア朝時代から続く、客の目の前でロースとビーフの肉塊を切り分けるサービスは現在でも健在。この伝統をこれからも引き継いでほしいと願う人も多いに違いない。


















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