1/20 特殊詐欺でだまされやすいのは…意外にもハイテクに強い人たち!?

日本では一般的に｢振り込め詐欺｣をはじめとする特殊詐欺の被害にあうのは高齢者が多いとされているが、英国では25歳以下の若者がだまされやすい傾向にあることが最新の調査で明らかになった。｢デイリー・メール｣紙が報じた。

銀行協会（BBA）が2000人を対象に行った調査によると、18歳～25歳のグループでは、｢セキュリティ侵害を調査するために預金を安全な口座へ移動させたいので、口座番号等詳細を教えてほしい｣という依頼に対し、6人に1人が口座の詳細を電話口の相手へ伝えると答えたという。コンピューターやインターネットなど、ハイテクに強いとされるこのグループだが、社会を渡り歩く中で得られる経験については、まだまだ不足しているといえそうだ。

25歳～44歳の年齢層ではこの数は10人に１人へと減少。45歳～54歳はもっとも警戒心が強くこの割合は17人に1人となり、55歳以上でも14人中1人しか依頼に応じないことがわかった。

銀行協会の担当者フィオナ・マケヴォイさんは｢祖父母世代の高齢者よりも若者たちが銀行詐欺にひっかかりやすいという結果に驚いている｣とコメント。銀行協会によると、銀行が顧客に『安全な口座』へ預金の移動を依頼することは絶対にないという。人々に、こうした詐欺師のだまし文句に注意を払うよう呼びかけている。

なお2014年3月までの過去1年間で通報のあった特殊詐欺は20万件に上るとされている。