インターネットがあたりまえの時代に生まれた今どきの子供たち。コンピューターや携帯電話を与えられ、画面越しの『仮想現実』の世界で1日のうち何時間も過ごす一方、日常の『現実』を味わう機会は減るばかり。半数に近い子供が、大人と一緒であっても電車やバスなどの公共交通機関に乗った経験がないことが最近の調査で明らかになった。「デイリー・メール」紙が報じた。
政府の指示により「ミレニアム・コーホート・スタディ」(コーホート=同年代グループ)と呼ばれる調査研究が実施された。同調査研究は、2000年、01年、02年生まれの子供1万3000人を対象に実施。その結果、11歳の95%がインターネットに接続できるコンピューターへのアクセス経験があり、72%が自分の携帯電話をもち、60%が自分の寝室にテレビを保有、6人に1人は最低3時間テレビやDVDを観るという、デジタル機器に囲まれた生活を送る姿が浮き彫りになった。
こうした実態とは対照的に、調査では今どきの子供が日常生活においては非常に『限られた』自由しか手にしていないことも判明。単独で電車やバスなどの公共交通機関を利用したことがあるという回答は4%にとどまり、大人同伴の場合としても48%の子供は公共交通機関を利用した経験がないという。さらに、大人の目の届かないところで週末に遊ぶことを許されている男児は51%、女児は43%に過ぎなかったことも報告されている。
毎日、家事の手伝いをする子供も37%にとどまり、男子に限っては29%の子供しか家事を手伝っていないことが分かるなど、甘やかされている印象が強く残る結果となった。
物理的な日常空間では親の監視下に常にあり、『仮想現実』の世界で『自由』を味わう今どきの子供たち。「かわいい子には旅をさせよ」との言葉も今は昔となりつつあるのかもしれない。

















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