イングランド及びウェールズにおける性犯罪の発生件数が急増し、過去最高を更新したとする統計結果が明らかになったことを「メトロ」紙が伝えた。
国家統計局が今月発表したイングランド・ウェールズの犯罪統計によると、今年6月までの過去1年間で報告されたレイプ犯罪は1万3455件に達し、前年よりも36パーセントもの増加を見た。レイプのほか、痴漢なども含めた性犯罪全体の発症率も21パーセント上昇している。
ナイフで脅されるなどの凶悪な方法でレイプにあった被害者は、前年の199人から294人にまで増加したことも特筆されている。
レイプ被害を訴える女性は1日平均で60人にも上り、その中には16歳以下の少女が17人含まれていることも明らかになり、低年齢層の被害者が少なくないことにも強い懸念が示されている。
元英BBCの人気司会者で2011年に死去したジミー・サビルが長年にわたって多数の未成年者に性的暴行を加えていた疑惑が持ち上がり、そのスキャンダルの深刻さに英国中が強いショックを受けたことは記憶に新しいが、国家統計局では、この事件が他の性犯罪被害者が声を上げるきっかけとなっているのではないかと見ているという。今後も、今まであれば泣き寝入りしていた者による被害届の提出件数が増加するとの見通しをたてている。
性犯罪が80パーセントも激増したサウス・ヨークシャーでは、同エリア内の町ロザラムにおいて、パキスタン系住民による未成年女性への組織的な性犯罪が明るみになり、昨年までの16年間で被害者は1400人にものぼる一大事件となっていることが発覚。同事件では、過去に児童虐待の報告を地元当局がまともに取り合わず、対応を怠っていたことが判明し、被害者の拡大を招いたとの見方もなされている。
レイプ被害者のための慈善団体に勤めるケイティ・ラッセルさんは「これでもまだ氷山の一角。国家統計局も、レイプ被害にあった人のうち警察に届けているのはわずか15パーセントと推定している」と語った。
一方で、イングランド・ウェールズにおける犯罪発生件数は1981年以降で過去最低を記録し、昨年よりも16パーセント減少し、暴力犯罪は23パーセント減少した。
性犯罪以外で増加しているのは、人種差別による犯罪となっており、異なる宗教間で発生した犯罪は昨年よりも45パーセントも増加。専門科はこれらの差別が生んだ犯罪の増加は、2013年5月に発生した英軍兵士リー・リグビー氏が路上でいきなりイスラム教の過激思想者に刺殺された事件が引き金となっていると分析している。

















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